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在日朝鮮人運動史研究会関東部会

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第413回月例会2014.05.25

報告者 : 高野昭雄(たかの・あきお)
テーマ :「戦後1950年代の京都における韓国・朝鮮人」

戦後の京都市で韓国・朝鮮人が経営した事業所の分布状況について報告した。分析にあたっては、在日本朝鮮人商工連合会編『在日本朝鮮人商工便覧』を用い、360件のデータのうち、100件以上に及ぶ住所表記の誤りを修正した。北区・上京区の西陣織工業、中京区・右京区の友禅染工業(特に蒸・水洗業)、南区東九条の金属回収業など、地域ごとの特徴を浮かび上がらせた。中でも西陣地区に関しては、細部にわたって調査し報告した。

▽書評 (担当:金浩)
書名 『9月、東京の路上でー1923年関東大震災ジェノサイドの残響』
著(編)者 加藤直樹
出版者 ころから
出版年月日 2014年03月

第412回月例会2014.04.27

報告者:北原道子(きたはら・みちこ)
テーマ:「シベリアに抑留された日本陸軍在籍朝鮮人兵士」

韓国政府の被害調査・支援委員会報告書と報告者のこれまでの研究から、朝鮮人のシベリア抑留について概観した。抑留されたのは、主に関東軍、千島・樺太部隊から。委員会によれば朝鮮人抑留者は約1万名、うち約3000名が長期間抑留、1948年12月にその多くがナホトカ港から北朝鮮、さらに北朝鮮を経由して韓国、中国に帰還した。死亡犠牲者として把握している数は約70名。収容所における日本人と朝鮮人の分離収容について、また、朝鮮人の帰還に当たり同年9月に出されたソ連内務大臣クルグローフの命令についても明らかにした。だが、人員数、死亡者数を含め、わかっていないことは多い。

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